~読み合いを発生させるには~
同じ人と何戦やっても五分五分の勝率にならない人は、読み合いが発生していない、またはその回数が少ない事が原因だと考えます。(技に対する対処方法が分からないから読み合いになっていないという場合はyoutubeにあげられている対策動画等を見れば解決するのでするので、例外とします)
基本的に読み合いは同レベルの確認精度でないと発生しません。(足の速いキャラだったり、崖展開だったり、発生の速い技を持っている場合は別です。)
同レベルというのは、どれだけ近い間合いで確認して技を選択できるかという話です。
また、操作精度が悪い人も同様です。全ての表択は、「技を当てること」が前提です。着地狩りで浮いている相手に直接技を当てることができない人に、その次の回避の読み合いに発展させることはできません。
この動画は、読み合いが発生しておらず甘い差し込み行動に対して差し返しているだけの試合です。(友人より提供)
~対応と処理の定義~
対応とは、「確認できない部分を読み切られる」という事だと思います。確認できる部分に関しては、処理という言葉が正しいと思います。上の動画は基本的に見てから差し返しているので、崖展開と近距離展開以外は処理です。
処理される理由は、確認して差し返せる技を振っていることなので、立ち回り自体を変える必要があります。
具体的には
・ガードされてもいい、後隙の少ない技を振る(ガード硬直差が最低でも8F、可能ならば6F以内の技や、リーチの長い技の先端で立ち回る)
↑の理由は、後隙が少ないということはその技の後にジャンプや引き行動、技振り、なんでもできるので、その後の行動まで読み切らないといけません。一言で言うと、その技を振ることを相手視点予想はできていても、差し返しが困難だからです。
これだけでも十分なのですが、もう一つ。
・距離別の最速行動、またはリターンが高いだけの択をやめる(相手の予想外の行動をする)
↑の理由は、距離が遠いとDAなどの突進択や飛び道具しか見る必要がなく、近くなればなるほど択の種類が増えるので、予測しにくくなっていくからです。
後者は前述した後隙の少ない行動でも、相手が一番警戒しやすい択なので、予測していた場合差し返される可能性が高いからです。
~対応しないといけない部分~
Nの差し合いを全て見てから差し返したりすることは、期待値も含めると現実的ではなく、崖展開や、ダウン展開、着地狩り展開、近距離展開、誤魔化し行動などの確認できない部分に注目して対応するというのが理想です。
例えば、上の動画の相手(キンクル)の癖であれば以下が挙げられます。
崖関連
・ジャンプ上りから空N着地
近距離
・下スマ暴れ
N展開
・ジャンプから王冠投げ
・ジャンプから下り空前差し込み
不利状況
・攻撃を喰らった後ジャンプをきる
・ライン不利状況からめくり回避
これらを踏まえて対応するのであれば、
崖関連
・ジャンプ上りに当たるように空Nを置く。
・ジャンプ上りされた場合は下り空Nが来るので、ジャスガを置くか、差し返す。
近距離
・掴みやDAが無く、下スマで暴れることがほとんどなので、ガードで固まって反確を取ればいい。
N展開
・相手の慣性を見つつ間合い管理をして、ジャンプから下り空前差し込みのギリギリ当たらない位置で王冠を見ながら待つ。
・王冠を読めた場合はダッシュガードで後隙を掴み等で狩りに行く。
不利状況
・攻撃を喰らった後ジャンプをきるので、そのジャンプを空後などで直接狩るか、ジャンプが無く暴れか回避しかない状態の着地狩り展開を行うか。
・ライン不利状況からめくり回避をするので、回避読みの横スマや空後を撃つ。
~キャラ対策による読みと択を連鎖させる人読み~
それに加えてキャラ対策や経験を積むと、一戦目でも何となく読みが当たったり、一個一個の読み合いの精度が上がると思います。
キャラ対策による読み
キンクルだと、腹にアーマーがあるので空Nで暴れ着地する、後ろ投げバーストがあるのでその場上がりからガードで固まってガーキャン掴みを狙ってくる、王冠投げからこちらの空中からの差し込みに対して弱暴れやガーキャン掴みを狙ってくる人が非VIPやVIPでは多いですかね。
択を連鎖させる人読み
y0cさんの人読みとして、「択の後何を選択したかを見る」という方法があります。
先程のキンクルの癖の、”ライン不利状況からめくり回避”、”近距離展開は下スマ暴れをすることが多い”、この二つを組み合わせて横回避から下スマを振る可能性があると予想できる訳です。
また、”攻撃を喰らった後ジャンプをきる”、”ジャンプから下り技を振ることが多い”を組み合わせて攻撃を喰らった後のジャンプの後は下り技を振る可能性が高いと予想できます。
択を連鎖させる人読みや、飛び道具などの例外に関してはこちらの記事で詳しく書いています。
mp-eske.hatenadiary.jp
~この記事を通して伝えたい事~
一言でまとめると、”相手視点何が確認出来て何が確認できないのかを明確にするべき”ということです。
自キャラの現在位置に敵が技を振っていない。または、確定反撃でない場面で技を振っている→これは確認していない→読み
これをキンクルvsピットのよくある例で言うと、ピットの下り空後に確定反撃がないのにキンクル側がガーキャン空Nをしている。これはキンクル側の”読み”なので、ピット側はガーキャン空Nにジャスガを仕込んだり、下り空後から上強などを入れ込むことで、キンクル側のガーキャン空Nの前動作に勝てたりします。逆に、ピット側も下り空後をガードさせた時、キンクルがガーキャン空Nを振るかどうかは確認できないので、上強を”読み”で入れ込んでいるとも言えます。なら、キンクル側は下り空後をガードした後上強までガードしきればガーキャン行動が間に合うわけです。
~低リスクに付き合うには~
前述した、下り空後をキンクルにガードさせた時の読み合いの流れを、ピット視点で低リスクに付き合えないか考えてみましょう。
ピット側:下り空後をガードさせた。
キンクル側のその後の対応:最速ガーキャン空N、ガーキャン掴み。
こちらに最速ガーキャン空Nを意識させ、ガードで固まったところをガーキャン掴みしてくるとしましょう。
貴方ならこの状況でどう立ち回りますか?